中野情報教育研究室
第8節技術・家庭
第1 目標
生活に必要な基礎的・基本的な知識及び技術の習得を通して,生活と技術とのかかわりについて理解を深め,進んで生活を工夫し創造する能力と実践的な態度を育てる。
第2 各分野の目標及び内容
〔技術分野〕
1 目標
ものづくりなどの実践的・体験的な学習活動を通して,材料と加工,エネルギー変換,生物育成及び情報に関する基礎的・基本的な知識及び技術を習得するとともに,技術と社会や環境とのかかわりについて理解を深め,技術を適切に評価し活用する能力と態度を育てる。
2 内容
A 材料と加工に関する技術
[略]
B エネルギー変換に関する技術
[略]
C 生物育成に関する技術
[略]
D 情報に関する技術
(1) 情報通信ネットワークと情報モラルについて,次の事項を指導する。
アコンピュータの構成と基本的な情報処理の仕組みを知ること。
イ情報通信ネットワークにおける基本的な情報利用の仕組みを知ること。
ウ著作権や発信した情報に対する責任を知り,情報モラルについて考えること。
エ情報に関する技術の適切な評価・活用について考えること。
(2) ディジタル作品の設計・制作について,次の事項を指導する。
アメディアの特徴と利用方法を知り,制作品の設計ができること。
イ多様なメディアを複合し,表現や発信ができること。
(3) プログラムによる計測・制御について,次の事項を指導する。
アコンピュータを利用した計測・制御の基本的な仕組みを知ること。
イ情報処理の手順を考え,簡単なプログラムが作成できること。
3 内容の取扱い
(1) [略]
(2) [略]
(3) [略]
(4) 内容の「D情報に関する技術」については,次のとおり取り扱うものとする。
ア(1)のアについては,情報のディジタル化の方法と情報の量についても扱うこと。(1)のウについては,情報通信ネットワークにおける知的財産の保護の必要性についても扱うこと。
イ(2)については,使用するメディアに応じて,個人情報の保護の必要性についても扱うこと。
(5) [略]
〔家庭分野〕
[略]
第3 指導計画の作成と内容の取扱い
[略]
授業時数 †
技術・家庭あわせて次の表のようになる。
この内,「情報に関する技術」については
175÷2(技術分野)÷4(D情報に関する技術)≒22時間
となる。現実的には,学校行事等の特別活動で時間を取られるため,十数時間〜20時間弱で次の項目を網羅的に指導しなければならない。
- 情報通信ネットワークと情報モラル
- コンピュータの構成と基本的な情報処理の仕組み
- 情報通信ネットワークにおける基本的な情報利用の仕組み
- 著作権や発信した情報に対する責任,情報モラル
- 情報に関する技術の適切な評価・活用
- ディジタル作品の設計・制作
- メディアの特徴と利用方法,制作品の設計
- 多様なメディアの複合,表現や発信
- プログラムによる計測・制御
- コンピュータを利用した計測・制御の基本的な仕組み
- 情報処理の手順,簡単なプログラムの作成
実際にはこれらの項目が複合的に扱われるが,単純に計算すると,3年間を通して各サブ項目ごとに2時間ずつしか割り当てることができないことになる。